感動を増幅する美術館支援ツール利用により豊かになる美術館体験のデザイン
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概要
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我々は美術館訪問者が作品とのインタラクションから個性的な見方を深めていくことのできる鑑賞支援ツール群、アトバム、アートテーブル、ペンツールを考案・設計した。このツールから、従来受動的であった鑑賞行為を、能動的で感動と発見に満ちた質の高い美術体験へと変えていき、それを可能にする美術館全体の枠組みを構築する。自分の見方や感想をそのまま記録する装置としてのアトバムと、美術の魅力を部分に分けた画像をちりばめたアートテーブルから新たな見方を発見し、さらに記憶装置を兼ねたペンツールによってテーブル上の画像や、美術を自分の視点からみた画像等をアトバムに取り込み、他人との交流に利用すること等で美術とのインタラクションを実現し、これによって鑑賞の楽しみを増幅する。本稿では、この感動の増幅装置としてのツール群の設計と使用シナリオを構築することで、誰もが楽しめる美術館の枠組みというコンセプトの検証を試みる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-03-23
著者
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奥出 直人
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
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鈴木 俊輔
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス奥出研究室
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鈴木 俊輔
慶應義塾大学理工学部
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奥出 直人
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス奥出研究室
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三好 浩和
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス奥出研究室
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臼井 旬
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス奥出研究室
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奥出 直人
慶應義塾大学
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