メール型コンピュータウィルス拡散モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電子メールにより感染を拡大するコンピュータウイルスのモデルを提案する.まず,感染率が一定とし,電子メールによるウイルスの拡散過程を差分方程式でモデル化を行い,この差分方程式を連続化することによりリカッチ方程式を得る.リカッチ方程式において厳密解を持つ差分方程式を用いて,初期値が最終的な感染数に与える影響,ロジスティック曲線になる条件を示す.このモデルを用いて,現実のコンピュータウィルスの拡散過程のデータの分析を行い,モデルがデータをよく記述していることを示す.さらに,データの曲線から類推される他のモデルとの比較を赤池情報量基準(AIC)により行い,本論提案モデル優位性を示す.また,新たに感染率が変動するモデルを提案し,このモデルが厳密解を持つ差分方程式で表されることを示す.
- 2004-07-20
著者
-
佐藤 大輔
日本電信電話株式会社nttサービスインテグレーション基盤研究所
-
佐藤 大輔
NTTサービスインテグレーション基盤研究所
-
内田 真人
NTTサービスインテグレーション基盤研究所
-
石橋 圭介
NTT情報流通プラットフォーム研究所
-
小林 真
日本ソフトウェアプロダクツ
関連論文
- ソフトウェア信頼性評価のための差分方程式に基づく統計的データ解析モデルに関する考察
- 可変長パケットフローに対するノンパラメトリックなEffective Bandwidth推定法 (新しいトラヒックモデルと性能評価、及び一般)
- 電子メールを媒介としたコンピューターウイルス感染拡大モデル(インダストリアルマテリアルズ)
- オーバーレイネットワークによるQoSルーチング制御に関する評価(ブロードバンドサービス, CDN/P2P/Gridなどのオーバレイネットワーキング技術及び一般)
- B-7-17 トラフィック・フロー情報の効率的な配信手法の提案(B-7.情報ネットワーク,一般講演)
- メール型コンピュータウィルス拡散モデル
- コンピュータウィルス拡散過程の数理モデル化と解析
- コンピュータウィルス拡散過程モデルの解析(情報・通信(2))
- メール型コンピュータウィルス拡散過程モデルの提案(情報・通信(2))
- B-7-20 コンピュータウィルス拡散過程のモデル化に関する検討(B-7. 情報ネットワーク)