「実学」としてのアカウンティングとこれからのアカウンタント
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概要
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本稿の目的は,あまりにも複雑となった新会計基準の問題状況と背景を整理し,これからのアカウンティングとともに,これから期待されるアカウンタントのあり方を検討することである.これからのアカウンティングは何よりも実践的であることが求められるが,福沢諭吉の著述と丸山真男の解釈によって確認されたことは,「実学」には「虚学=原理原則」が必要という逆説である.また,これからの会計監査人としてのアカウンタントには,企業経営,取引,会計事象等について経済実態重視の判断力および経営者とディスカッションできる能力が,また企業内では内部統制機能を担い,ビジネスソリューション能力を発揮することが期待される.
- 立命館大学の論文
- 2003-09-30
著者
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