脳深部刺激装置, 脊髄硬膜外刺激装置(<特集>慢性疼痛治療における医療機器の現状と展望)
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概要
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外科的な治療を必要とする難治性疼痛の多くを占めるのは求心路遮断痛(deafferentation pain)である. 痛みの求心路として重要な脊髄視床路系ないしは脊髄視床路系への入力がいずれかで遮断されると, その支配領域に自発痛が生ずることがある. これが求心路遮断痛であり, 代表的な疾患には幻視痛や脳卒中後にみられる視床痛等が挙げられる. こうした求心路遮断痛には通常の鎮痛剤は無効で, 抗てんかん薬や抗うつ薬などが用いられるが, 効果はわずかである. 以前は外科的治療法として, 遮断部位よりさらに上位の痛みの求心路を破壊する治療法が試みられてきたが, それ自体が求心路遮断痛を起こす原因を作り出していることに他ならないため, 一般的には, いずれは疼痛が再発するものと考えておかなければならない. こうした背景から破壊的治療に変わって脳脊髄刺激療法が注目されるようになってきた, 一方で, 電気刺激を用いて疼痛を緩和させようとする治療は, 古くは紀元前にさかのぼり, 頭痛に対しシビレエイ等を利用したものと伝えられている.
- 2005-03-01
著者
-
片山 容一
日本大学医学部脳神経外科・応用システム神経科学
-
小林 一太
日本大学医学部脳神経外科・大学院医学研究科応用システム神経科学
-
片山 容一
日本大学医学部脳神経外科・大学院医学研究科応用システム神経科学
-
小林 一太
日本大学医学部脳神経外科
-
片山 容一
日本大学医学部脳神経外科・大学院応用システム神経科学
-
片山 容一
日本大学医学部脳神経外科大学院医学研究科:応用システム神経科学
-
片山 容一
日本大学医学部
-
小林 一太
日本大学医学部応用システム神経科学・脳神経外科
-
片山 容一
日本大学医学会
-
小林 一太
日本大学医学部 脳神経外科
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