脳深部刺激療法のデバイスを知る・使う : 脳深部刺激療法のデバイス(<特集>脳神経外科治療のデバイスを知る・使う)

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概要

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脳深部刺激療法(DBS)は,異常をきたした中枢神経系の機能を,脳深部に挿入・留置した電極で慢性持続的に電気刺激し,制御・修正して疾病の治療を行うものである.すでに本邦でも不随意運動を中心とした機能的神経疾患の治療法として広く用いられている.この治療の優れた点は,デバイスをすべて埋設した後も,エヌビジョンというプログラマを用いて,スイッチのオン・オフを切り替えたり,刺激条件の調整を行うことができる点である.つまり,「可逆性」,「調節性」という特長がDBSにはある.ただし,装置は磁場の影響を受けるので,強い磁場の発生する所では注意を要する.患者自身が患者用プログラマを用いて管理できるようにしておくことが望ましい.また,DBS施行症例が死亡した場合は,装置を摘出するか600℃程度の低温火葬にするといった配慮が必要である.通常の火葬では装置が爆発することがある.
2010-07-20

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