高齢者身体活動状態記録システム

概要

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在宅高齢者の身体活動状態を知るには,日常生活下における心電図,脳波,呼吸,脈波および血圧等の連続記録が望まれるが,高齢者自身によるこれらの記録は非常に困難である.そこで,高齢者が日常生活下において比較的容易に記録可能な手首の動きから日常生活リズムの記録を行う腕時計型身体活動計測装置(アクティグラフ)および加速度センサを用いた姿勢・体動記録システムが開発され,これらのデータから身体活動状態の推定が行われている.しかし,より詳細な高齢者の身体活動状態を推定するには,生理機能に関した心電図,血圧,脈波および呼吸等の記録が必要である.そこで,本研究は衣服上に装着し,高齢者にシステムを意識させることなく日常生活下での呼吸,体動量を長時間連続記録する身体活動状態記録システムを開発した.本システムは圧電フィルムセンサ,マイクロコンピュータおよびEEPROMで構成した.呼吸は圧電フィルムセンサで記録した体動からローパスフィルタで検出し,体動量はハイパスフィルタで検出した.マイクロコンピュータは各フィルタ出力から,1分間あたりの呼吸数および体動量を求め,EEPROMに格納する.記録終了後,これらのデータはパーソナルコンピュータにダウンロードされ,高齢者の身体活動状態および日常行動パターンの推定に使用される.
日本医療機器学会の論文
2003-04-01

高齢者身体活動状態記録システム

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