形削り盤に關する二三の實驗
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概要
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國産16"段車付き形削り盤を使用して先づ段車に「はずみ」車を添加し、其の効あるや否やを比較試験し、効なき事を確かめた。次にラムの往復運動による動力の損失を少くする目的でアルミニゥム合金で試作してみた。もとの鑄鐵製に較べて動力の節約になり非道い削りを行はせねば出來上りの平面は鑄鐵の場合と全く同様である事を知つた。最後に形削り盤で仕上げた面は凹になつて「きさげ」作業に時間がかゝるとの實際家の言葉に従ひ如何に凹になるかを測定し、別に2本の鋼の案内棒を附加してラムの運動を助けさせた。案内棒は仕上げ面の精度を非常によくする効がある。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1932-09-01