ジョルト型込機の動作
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ジョルト型込機の動作を明かにするため、シリンダの直径76mm, テーブルの廣さ508×406mm, 空気圧力5.62kg/cm^2の型込機を試作し、スクヰーズ型込機に就て行つた実驗と同様の条件の下に空気圧力を変へ、テーブル上の荷重を変へて毎分のジョルトの回数及びジョルトの高さを記録した。ジョルトの回数は空気圧力が増せば減じ、テーブル上の荷重が増せば減ずることを知つた。ジョルトの高さは第1撃は高く、第2撃以下は急に低くなり、第3撃以後は一定の高さとなる。第1撃も第3撃以後も空気圧力が増せば高くなり、テーブル上の荷重が増せば低くなる。上下動は單なる自然投上げ、自然落下ではない。シリンダ内の空気のインヂケータ線図をとつて見た。第1撃は第2∿3撃よりも仕事量が大きく、空気圧力が増せば仕事量は大きく、テーブル上の荷重が増しても大きくなる。砂の締まる速さ即ち砂の面の落込む深さとジョルトの回数との関係をグラフに表せば双曲線に似た曲線を得、その曲線は空気圧力、砂の面に置いた蓋板の重さの影響を受ける。木型のない場合と簡單な木型ある場合につき型の硬さの分布を調べるとスクヰーズよりもなほ均等となり殊にシリンダの様な上端面の平坦な木型ではスクヰーズよりも遙かに均等になる。最後にジョルト・スクヰーズの硬さの分布を調べた。木型の形に依てジョルトとスクヰーズとの夫々の特長も欠点も現はれることを知つた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文