スクヰーズ型込機の動作
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概要
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ラムの直径254mmなるスクヰーズ型込機のテーブルに内径300mm, 高さ240mmにして従に二つに割れるシリンダを置き、一定の條件のもとに砂を盛り、直径299mmのピストンに向つて圧縮空気で押付けた。空気のゲージ圧力は空気溜に於て4.22, 4.92, 5.62, 6.33, 7.03kg/cm^2の5種に変へ、砂は凡そ10%の水分を含むNo.3-E, F(American Foundrymen Associationの表示法による)なる生型砂である。ラムの運動をカイモグラフに写して上昇の初速度、降下の速度、砂を締め終るまでの時間、締め終つた時の砂の厚さを測定した。カイモグラフは軟鋼の引張り試驗の場合の降伏点に似て析点が出耒、空気圧力に應じて析点の高さが増す。又別にインヂケータを用ひて仕事量を測定して見たら、空気圧力に應じて仕事量の増加は直線的である事を知つた。締め終つた砂を枠に従つて半分に割り、Dietert式鋳型硬度計で硬度の分布を調べて見た。空気圧力に従つて硬度も高まること、底より凡そ2/3の高さの所が硬度が最も高いこと、枠に近い底部が著しく軟かいこと等を知つた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1936-05-01