特発性ネフローゼ症候群患児の末梢血単核球培養上清がトロンボキサンA_2代謝に与える影響
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概要
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微小変化型ネフローゼ症候群 (以下MCNS) 患児の末梢血単核球 (以下PBMC) が産生する液性因子がトロンボキサン (以下TX)A_2代謝に及ぼす影響を明らかにする目的で, ラット尾静脈よリ concanavalin Aで刺激して作製した PBMC培養上清 (以下PCS) を投与し, 尿中アルブミン排泄量およびTXA_2代謝産物排泄量を測定した. さらに, 腎および血小板の双方, またはいずれのTXA_2代謝が尿中アルブミン排泄増加作用に関与しているかを検討した. MCNS患児から作製したPCSを注入したラットでは, 尿中アルブミン, TXA_2, 11-dehydro-TXB_2排泄増加が認められたが, この変化は, 糸球体腎炎患児, 正常児, および寛解期のMCNS患児から作製したPCSを注入したラットにおいては認められなかった. また, アセチルサリチル酸により腎および血小板のTXA_2産生を抑制した群では, MCNS患児pCS注入による尿中アルブミン排泄増加は有意に抑制されていた. 以上より, MCNS患児PBMCが産生する液性因子は尿中アルブミン排泄増加作用を有し, その作用発現には腎糸球体および血小板におけるTXA_2代謝が深く関与することが示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1995-05-30
著者
-
鈴木 仁
福島県立医科大学医学部小児科
-
市川 陽子
ふくしま小児喘息治療懇話会
-
鈴木 順造
福島県立医科大学医学部小児科
-
渡辺 行彦
公立岩瀬病院小児科
-
吉田 和夫
福島県立医科大学小児科
-
鈴木 順造
福島県立医科大学 小児科学講座
-
鈴木 順造
福島県立医科大学 小児科
-
鈴木 仁
福島県立医科大学
-
渡辺 行彦
福島県立医科大学小児科
-
市川 陽子
福島県立医科大学小児科
-
吉田 和夫
福島県立医科大学 小児科
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