テオフィリン服用中の気管支喘息児における血清中のピリドキサール濃度と燐酸ピリドキサール濃度について
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概要
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徐放性テオフィリン製剤服用中の気管支喘息児26例の血清ビタミンB_6濃度とその活性型である燐酸ピリドキサール濃度について検討した. テオフィリン服用期間と血清ビタミンB_6濃度には負の相関(r=-0.42)があり, 血清中のテオフィリン濃度とビタミンB_6濃度, および憐酸ピリドキサール濃度の間にも有意な負の相関(r=0.47, r=-0.59)を認めた. また, 対象をテオフィリン投与期間が4週以内のA群(13例)と5週以上のB群(13例)に分けて検討した結果, 血清中のビタミンB_6濃度, 燐酸ピリドキサール濃度はともにA群に比しB群で有意(p<0.01, p<0.05)に低下していた. つぎに, 対象を血清テオフィリン濃度が5μg/ml未満のC群(13例)と5-15μg/mlのD群(13例))に分けて検討したところ, 血清中のビタミンB_6濃度, 燐酸ピリドキサール濃度ともD群はC群に比して有意(p<0.01, p<0.01)に低値であった. 今回の成績から, テオフィリンはビタミンB_6代謝を阻害し, これがテオフィリン服用中のけいれんの一因となりうる可能性があると思われた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1996-10-30
著者
-
田中 勲
水島中央病院
-
田中 勲
水島中央病院小児科
-
小林 嘉一郎
水島中央病院小児科
-
小林 嘉一郎
川崎医科大学小児科
-
伊藤 由里
川崎歯科大学小児科
-
平賀 由美子
川崎歯科大学小児科
-
藤野 光喜
川崎歯科大学小児科
-
小林 嘉一郎
川崎歯科大学小児科
-
平賀 由美子
川崎医科大学小児科
-
小林 嘉一郎
川崎医科大学 生理学講座
-
藤野 光喜
ふじの小児科医院
-
平賀 由美子〔他〕
川崎医科大学小児科
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