空中ダニ主要アレルゲン (Der I, Der II) の粒子径分布と空気中からの減衰
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概要
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ダニアレルギー患者のアレルゲン暴露量を効果的に減らす方策を考えるために, 空中浮遊ダニアレルゲンの挙動を調べた. 布団をたたいてダニアレルゲンをアンダーセンサンプラーで粒子径別に, またスリットサンプラーで経時的に捕集した. 両サンプラーの寒天板上に集められた2種類のダニ主要アレルゲン (Der I, Der II) は, 免疫化学的に測定した. その結果は, Der I, II ともその抗原活性の80%は空気力学的粒子径が5.5μm 以上に分布した. 浮遊両アレルゲンとも30分間で10%に減衰した. これらの結果は, 布団から飛散するダニ主要アレルゲンは空中に長く浮遊せずにすぐ落下することを示している.
- 1991-04-30
著者
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菅原 文子
郡山女子大学
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信太 隆夫
国立相模原病院
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井上 栄
国立公衆衛生院
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安枝 浩
国立相模原病院
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阪口 雅弘
国立公衆衛生院
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菅原 文子
国立保健医療科学院
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入江 建久
国立公衆衛生院
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吉澤 晋
東京理科大学
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