大阪府下の開業医における気管支喘息治療の現況
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概要
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昭和45年高槻市を中心とする6市, さらに昭和48年八尾市などの3市を加えた9地区に開業する内科医を対象とし, 気管支喘息治療に関する質問紙法による調査を行い, 次の結果を得た.1) 両年とも交感神経刺激剤が全体薬剤のそれぞれ29.0%, 24.2%と最も多い割合で使用されていた.抗ヒスタミン剤は昭和45年時には2番目に多く使用されていたが, 年ごとに減少し, キサンチン誘導体の使用割合は年ごとに増加し, 昭和48年時には19.8%と2位を占めた.2) 昭和45年時に行われていた特異的減感作療法は, 全症例中わずかに2.5%にすぎなかったが, 昭和48年時には5.2%, 非特異的療法はそれぞれ7.2%から26.8%と大幅に施行例が増加していた.3) 全症例における副腎皮質ステロイド剤の使用は, 昭和45年時14.1%であり, そのうちわけは全重症例中90.0%, 中等症65.0%, 軽症40.0%に, 昭和48年時には15.9%に使われており, そのうちわけは全重症例中91.0%, 中等症59.0%, 軽症31.0%に使用され, 意外に軽症例にも多く使用されていることがわかった
- 日本アレルギー学会の論文
- 1976-08-30
著者
-
奥村 悦之
高知学園短大衛生技術科
-
本多 孝也
大阪医大第2内科
-
奥村 悦之
大阪医科大学岩田外科
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本多 孝也
大阪医科大学第二内科教室
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豊田 秀三
大阪医科大学第二内科教室
-
土居 秀策
南大阪病院呼吸器アレルギー科
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土居 秀策
下村病院内科
-
豊田 秀三
大阪医大衛生
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