Agar-bullet法による腹腔内細胞の遊走態度の検討(第2報) : II.Soluble Complexを中心として
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概要
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近時, 即時型あるいは遅延型アレルギー性組織反応の発現に際し, 抗原抗体複合物が重要な役割を果すことが明らかにされつつある.肉芽腫形成に参与する細胞が, 組織液中に含まれる異種蛋白質に対し, 基本的にいかなる反応に基ずいて反応するか, また抗原抗体複合物の共通部分である抗体蛋白が, 細胞の動員に際し, いかなる生物学的役割を果すかを知るため, われわれの創始によるagarbullet法を用い, 同種, 異種蛋白および可溶性抗原抗体複合物に対する腹腔内細胞の反応態度について検討した.BSA-soluble complexesの場合, 寒天内に著しい細胞遊走が認められ, 基本的細胞遊走因子として, 異種性, 分子量の大きさを重視する立場から, soluble complexesが, BSAの保有する異種性を保持しながら, 一方では高分子蛋白体を形成することにより, 著しい寒天内細胞遊走をきたしたものと考えた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1971-03-30
著者
-
影山 圭三
慶応義塾大学医学部病理
-
福田 純也
慶応義塾大学医学部病理学教室
-
影山 圭三
慶應義塾大学医学部病理学教室
-
山口 寿夫
慶大病理
-
山口 寿夫
慶応義塾大学医学部病理学教室
-
中島 壮太
慶応義塾大学医学部病理学教室
-
竹内 広
慶応義塾大学医学部病理学教室
-
山口 寿夫
慶応義塾大学医学部、病理
-
竹内 広
国立東京第二病院病理
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