気管支喘息死の臨床病理学的考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ACTHの注射によるショック死1例と, 喘息発作による死亡例5例についての臨床経過および解剖所見について述べた.喘息死の解剖所見の特徴は, 広範な中小気管支内の粘液栓の形成で, 此による窒息と.また高度な呼出性換気障害による肺の過膨張と肺循環障害が死因と考えられる.肺気腫の合併を示す高度な換気障害がある場合, 既往歴に高度な血液ガス異常を伴う.あるいは意識消失発作を伴う重積発作のある場合には, 予後不良と考えねばならない.臨床的にいわれる呼吸困難の増強, 呼吸音の減弱, 喘鳴の減少の三徴は, 既に末期であるといわねばならないと考える.またステロイドの投与の既往のある症例では, 副腎機能不全を考え, 悪化に対して充分量を与え, また減量は慎重に行う必要がある.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-01-30
著者
関連論文
- E34.tiaramide の抗喘息作用(自己免疫, 抗アレルギー剤)
- 48. 気管支喘息難治化要因の分析(喘息 (統計))
- 40.重症度と気管支拡張剤服用期間(喘息:呼吸機能)
- 39.慢性閉塞性肺疾患における気道反応性(喘息:呼吸機能)
- 気管支喘息に対するDisodium Cromoglicateの臨床効果 : Double Blind Crossover Testによる評価
- 21.慢性閉塞性肺疾患における気道過敏性可逆性について(喘息)
- 20.気管支喘息における一秒量の経時的変化(喘息)
- 97. 気管支喘息の予後調査(喘息(IV))
- 97.気管支喘息の予後調査(喘息(IV))
- (75) 慢性閉塞性肺疾患におけるアレルギー要因について(喘息〔II〕)
- 75.慢性閉塞性肺疾患におけるアレルギー要因について(喘息II)
- 4)慢性気管支炎発生要因としてのアレルギーの意義
- 8.気管支喘息の減感作療法(第2回中部アレルゲン研究会記録)
- 7.気管支喘息におけるアレルゲンテスト(第2回中部アレルゲン研究会記録)
- 37. 気管支喘息患者に対するマクロライド系抗生物質の臨床効果(喘息 (治療))
- 33. 気管支喘息に対する気管支拡張剤の薬効に関する実験的研究 (第2報)(喘息 (治療))
- 167. 気管支喘息と職業 (第2報)(職業アレルギー)
- 46. 気管支喘息の予後 : 改善因子の多要因分析(喘息 (統計))
- 30. アレルギー性疾患に対する減感作療法の問題点 : 東海地区における集計成績を中心として(喘息 (治療))
- 1. 公害認定患者の予後と気道過敏性(喘息 (病態生理))
- 20.気管支喘息と職業(職業アレルギー)
- 9.気管支喘息のライフサイクルと改善因子(1 加令と喘息の経過)
- 9. 大気汚染と気道過敏性(第2回気管支喘息カンファランス 第4回岐阜薬大薬理公開セミナー合同学術講演会)
- 130.気管支喘息死の検討(第II報)(喘息(治療, その他))
- 14. 気管支喘息に対する N-5' 投与成績(4 抗アレルギー剤の基礎と臨床)
- 93. 気管支喘息における一秒量の経時的変化(喘息(IV))
- 41. 気管支喘息に対するマクロライド系抗生物質とテオフィリンの併用効果について(喘息-治療)
- 51. 気管支喘息に対する各種抗生物質の非抗菌的作用(喘息(治療))
- 9.重症喘息の問題点(喘息)
- 18.気管支喘息の予後(喘息)
- 気管支喘息死の臨床病理学的考察
- 78.四日市地区に於ける呼吸困難発作症例の臨床像 : 名古屋地区症例とのmached pairによる比較(喘息)
- 慢性気管支炎(汎細気管支炎合併)の急性憎悪に対するTicarcillinの臨床効果 (Ticarcillin論文特集号)
- 93.気管支喘息における一秒量の経時的変化(喘息(IV))