2 本及び 3 本の内側管をもつ管内の水流の摩擦損失

概要

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一つの円管内へ、2本及び3本の同じ大さの円管を挿入し、それ等の間を通る水の乱流れにおける摩擦損失に就て実驗的に研究し、損失水頭を表はす次の関係式を求めた。内側管2本の場合h=0.595 5{(1-2ε^2)/(1+2ε)}^-<1.220>(1-0.241e^2)R_e^<-0.304>(l/d_1)(v^2/2g)或は、h=0.097 67{(1-2ε^2)/(1+2ε)}^<0.0844>(1-0.241e^2)R_em^-<-0.304>(l/m)(v^2/2g)但し、h=管の長さlの間で生ずる損失水頭、d_1=外側管の内径、d_2=内側管の外径、ε=d_2/d_1, m=(d_1/4)・(1-2ε^2)/(1+2ε)流体平均深さ、δ=偏心値、e=(2δ-d_2)/(d_1-2d_2)偏心率、v=管内の水の平均速度、v=水の運動粘性係数、R_e=vd_1/v, R_em=vm/vレイノルヅ数、内側管3本の場合h=0.595 5{(1-3ε^2)/(1+3ε)}^<-1.220>{1-0.428(e-0.260)^2}^R_e^<-0.304>(l/d_1)(v^2/2g)或は、h=0.097 67{(1-3ε^2)/(1+3ε)}^<-0.0844>{1-0.428(e-0.260)^2}^R_em^<-0.304>(l/m)(v^2/2g)但し、m=(d_1/4)(1-3ε^2)/(1+3ε)流体平均深さ、e=2(δ-d_2/√<3>)/{d_1-(1+2/√<3>)d_2}偏心率、その他の記号は内側管2本の場合に同じ。上式の適用範囲は大略、2.4×10^4<R_e<16×10^4, 3.4×10^3<R_em<23×10^3である。
一般社団法人日本機械学会の論文
1941-12-30