工作機械の精度に關する研究 : 軸受剛性度について 第3報
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概要
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本報告は次の3部よりなつている.1.キヤップ付平軸受, 組合せ転り軸受の剛性度係数の測定および平軸受における軸受長さ, 軸受すき間の剛性度におよぼす影響.2.変位に関する軸受剛性度係数の定義とその測定結果.3.軸受剛性度が軸の固有振動数に與える影響.すなわち第1部においては工作機械主軸軸受としてよく用いられるキヤップ付平軸受および2箇の転り軸受を組合せた軸受について前報と同様に剛性度係数k_<st>を測定し, とくに前者においてはキヤップボルト締付力の影響を檢討した.ついで第1報において取り扱かつたものと同様な無垢平軸受についてその長さおよび軸受すき間が剛性度に與える影響を観察した.第2部においては, これまでとりあげていなかつた軸受の反力方向の変位を考えk_<st>と同様に変位に関する靜的剛性度係数k_<sd>を定義し, 転り軸受等についてその実際の値を測定した結果について述べる.第3部においては, 2箇の軸受により軸が支えられているときそれら軸受の剛性度が軸の固有振動数に與える影響を檢討し, 工作機械主軸のびびりの原因の一つを探求した.
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1950-07-05
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