沖縄本島および中国広西壮族自治区で発見されたメクラカメムシ(異翅目:メクラカメムシ科)の1新属新種
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概要
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沖縄本島北部(国頭村)および中国広西壮族自治区(興安,猫児山)で採集されたメクラカメムシの1新属新種Zhengiella scutellata(セダカヒメマルメクラガメ:新称)を記載,図示した.本種はメクラカメムシ族(Tribe Mirini)に所属し,小型で厚みのある体,明瞭な前胸背の点刻,顕著に突出した小楯板,半鞘翅にパッチ状に生じる銀毛といった明確な形質を有する.特に雄交尾器の陰茎に生じる房状になった硬化部は独特のものであり,本種を既知の属に含めることはできない.新属名は中国のカメムシ類研究の大家である鄭楽恰教授にちなむ.これまでに採集された地点から考えると,本種は今後,八重山群島や台湾からも見いだされる可能性が高い.ただ生態面に関する情報は全く得られておらず,夜間,灯火に飛来する習性が知られているだけである.
- 日本動物分類学会の論文
- 1994-02-25
著者
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