日本産メクラカメムシ科の2新属新種(異翅目)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本産のメクラカメムシ亜科,メクラカメムシ族に含まれる2新属新種を記載,図示した.そのうちCastanopsides hasegawai(シイノキクロメクラガメ:新称)は,西日本に局地的に分布する反面,棲息地では比較的普通に得られる黒褐色の中型種で,シイを寄主植物として生活する.新成虫はシイの花が盛りの4-5月頃に出現し,梅雨期には姿を消すので年1化の発生と考えられる.本種の雄はかなり黒っぽいが,雌では淡色となり体も一般に大型である.一方,Macrolygus viridulus(オオミドリメクラガメ:新称)は珍しい大型緑色種で,かつて本州,四国,九州において4♂3♀が採集されているに過ぎない.本種は稀に灯火に飛来することだけは判明しているが,その他の生態,習性,寄主植物などについては全く不明である.
- 日本動物分類学会の論文
- 1992-06-25
著者
関連論文
- 沖縄本島および中国広西壮族自治区で発見されたメクラカメムシ(異翅目:メクラカメムシ科)の1新属新種
- 日本産メクラカメムシ科の1新属Adelphocorisellaおよびその2新種の記載
- 日本産メクラカメムシ科の2新属新種(異翅目)
- 日本産Mermitelocerus属の研究(半翅目,メクラカメムシ科)
- 奄美大島産メクラカメムシの1新属新種(半翅目,メクラカメムシ科)