精神薄弱児の学習・認知能力に関する差異説と発達説の比較検討
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概要
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精神薄弱児の心理・行動面の諸特徴について,健常児のそれとは質的に異なる点があるとする差異説と発達的な遅れのみを認める発達説がある。両説それぞれの依拠する研究内容を比較検討すれば,研究方法や被験児などにおいて,食い違う点がいろいろあるので,どちらの説が妥当かを断定することができない。今後,各立場の弱点を補足すべき研究をすすめることが必要である。さらには,両説の橋渡しをするような新しい理論や研究がなされることも期得される。Two theories(difference versus developmental positions)and the subjects of controversy in the area of mental retardation are reviewed.Difference theorist insists that there should be the difference in quality between the mentally retarded and the normal with respect to intellectual functioning.Developmental theorist considers that there are no differences between the both with the exception of developmental lag.It is impossible to conclude which theory is strongly supported because there are a wide gap between two positions with respect to methodology.Therefore key studies in each position are descussed.
- 大阪教育大学の論文
- 1985-08-31
著者
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