繊維状チタン酸アルカリ金属と酸化物及び炭酸塩との高温における反応
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概要
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繊維状チタン酸アルカリ金属と代表的な酸化物や炭酸塩との混合物について高温における反応性について実験を行った. チタン酸アルカリ金属としては水熱反応により合成したK2Ti6O13とNa2Ti3O7を用いた. 混合物試料を所定温度で15時間加熱し, 主に粉末X線回折法により反応を検討した.K2Ti6O13, Na2Ti3O7の両者ともに,(1) Al2O3, Fe2O3, CuO, NiOとは反応しなかった.(2) CoO, MgO, PbO, CaCO3, SrCO3, BaCO3とは500°-1100℃の間において反応して, それぞれのチタン酸塩が生成した.(3) SiO2についてはルチルの析出する反応が900℃以上で起こった.K2Ti6O13に比してNa2Ti3O7の方が低い温度で反応が進む傾向にある. また, 反応の進行とともにチタン酸アルカリ金属繊維は消失し, 数μm以下のチタン酸塩あるいはルチル結晶よりなる凝集体が生ずる.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1978-10-01
著者
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