ねじり疲労過程の電顕連続観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In order to clarify the fatigue process of comparatively hard materials under a combined stress state, electron and optical microscopic observations were made successively on torsional fatigue damage on the surface of quenched and tempered 0.54%C steel by using the two stage plastic replica method which makes it possible to observe the fatigue process in reversed sequence, with special attention being given to the starting points of fatigue cracking. The process was then compared to that under rotating bending fatigue. The following conclusions were reached: (1) The process of crack initiation is such that the region to become a crack in the future is damaged as a whole without increasing the size at the specimen surface and is gradually turned into a crack. This process of crack initiation is essentially different from that of crack propagation, and the difference between these two processes was also observed in annealed steel. The process of crack initiation under torsional fatigue or rotating bending fatigue of the material used is, however, slightly different from that of annealed steel; the process in the material used is such that minute portions disrupted by the repetition of slip appear and scatter discretely over the region to become a crack in the future, and then they are joined together to become a crack. (2) The torsional fatigue crack initiated in the direction of maximum shearing stress propagates slightly in the same direction and then follows the direction perpendicular to that of maximum tensile stress. In this instance, the feature of the deformation of the material in the vicinity of the crack tip is similar to that of rotating bending fatigue at the beginning of the tensile mode of crack propagation.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1976-09-15
著者
関連論文
- アルミニウム合金の疲労寿命に及ぼす繰返し制御方法の影響(G.S. 変形・疲労特性・破壊力学,O.S.1:先進材料の力学解析と強度・機能性評価)
- 時効硬化Al合金圧延材の微小疲労き裂伝ぱにおける異方性
- フェライト, マルテンサイトおよび黒鉛からなる三相鋼の引張強度および疲労強度
- 微小き裂の伝ぱ則による黒鉛鋼の疲労き裂伝ぱ抵抗の評価
- 超長寿命域におけるNi基超合金の中高温疲労特性(GS9 疲労・高温)
- アルミナ分散強化銅の高温における切欠材の疲労強度
- 環状切欠きを有するS45C焼なまし材の疲労限度に及ぼす油環境の影響
- 第ゼロ節点法による異種接合材の応力拡大係数解析
- 疲労き裂成長の下限界応力拡大係数ΔK_とき裂材・切欠材の疲労限度との関係について
- 301 応力集中係数と応力拡大係数の関係 : 無限遠方で一様引張作用を受けるフラットオーバル孔付き無限平板の場合(GS6 き裂3)
- 材料力学研究会
- Al合金5052材の疲労強度に及ぼす予ひずみの影響
- 各種Al合金の疲労き裂伝ぱ抵抗について
- 炭素鋼および高張力鋼突合せ溶接継手の曲げ疲労強度に及ぼす応力比の影響
- IP処理によるSMF 3種焼結材の回転曲げ疲労におけるき裂の発生および初期き裂伝ぱ過程
- SMF3035HIP焼結材の回転曲げ疲労に対する線形切欠力学による評価
- 模擬突合せ溶接継手の余盛り形状と疲労強度との関係(平成3年度春季全国大会論文発表講演論文)
- 溶接継手の応力集中係数に及ぼす余盛形状因子と溶接条件の影響
- SMF3035HIP焼結材の回転曲げ疲労におけるき裂発生および初期き裂伝ぱ過程
- HIP処理によるSMF3035焼結材の回転曲げ疲労における切欠感度
- 140 炭素鋼および高張力鋼の模擬突合せ溶接継手の曲げ疲労強度 : 応力比の影響(継手接合)
- き裂停留現象に基づく模擬裏当て金付き突合せ溶接継手の曲げ疲労強度評価
- 430 き裂停留現象に基づく模擬裏当て金溶接継手の疲労強度の評価
- 高張力鋼溶接継手の疲労強度とティグ処理によるその改善 : き裂停留現象に基づく検討
- SM50鋼突き合せ溶接継手の疲労強度 : 切欠き材の疲労特性による考察
- 405 高張力鋼溶接継手の疲労強度とそれにおよぼすティグ処理の影響 : 切欠き材の疲労特性に基づく考察
- 裏当金付突き合せ模擬溶接継手の片振り引張り疲労強度
- 324 突き合せ溶接継手の引張疲労強度に及ぼす裏当金形状と平均応力の影響
- 323 SM50鋼板の突合せ溶接継手の疲労強度
- 突き合せ溶接継手の曲げ疲労強度に及ぼす裏当金形状の影響
- 301 突き合せ溶接継手の曲げ疲労強度に及ぼす裏当金形状の影響
- だ円孔縁に発生した各種縁き裂の K_I, K_II の近似計算法
- だ円孔から発生した任意の縁き裂群の平面問題
- CNC工作機械援用に基づく自律形自由曲面形状測定法
- 307 輪郭形状走査測定におけるレーザ形状測定変位計の適用に関する実験的検討
- 炭素鋼平滑材の高サイクルねじり疲労における局所的変形とき裂発生の電子顕微鏡による観察
- 炭素鋼平滑材のねじり疲労におけるS-N曲線と微小き裂伝ぱ則との関係
- 405 マルエージング鋼の疲労強度に及ぼす大気湿度の影響
- 等方性炭素鋼平滑材の静的変形における局所的ひずみと巨視的ひずみの関係
- 拡散焼なましした炭素鋼圧延丸棒平滑材の回転曲げとねじり疲労における疲労限度の比較
- 炭素鋼圧延丸棒平滑材の静的変形における局所的ひずみの非一様性とひずみ集中
- 炭素鋼予ひずみ材およびショットピーニング材の疲労試験における残留応力変化と電子顕微鏡による表面連続観察
- 炭素綱の疲労過程における疲労被害とX線半価幅の関係
- S6 渥美先生が解析された二次元応力集中問題への体積力法汎用プログラムの応用(SS(3)「渥美光」記念セッション)
- 半だ円表面き裂を有するJISファインセラミックス曲げ試験片の三点曲げおよび四点曲げの解析
- 有限個の集中力で境界条件を満たすときの集中力の最適位置
- フィッシュアイを有する丸棒の応力拡大係数
- 表面き裂を有する円筒の引張りおよび曲げ
- 半だ円切欠きの塑性変形に対するResponse
- 内圧を受ける有限肉厚円筒の内面に存在する半だ円表面き裂の応力拡大係数 : 第2報、計算結果
- 内圧を受ける有限肉厚円筒の内面に存在する半だ円表面き裂の応力拡大係数 : 第1報、解析手法
- き裂をもつ半だ円切欠を有する半無限板の引張りにおける応力拡大係数
- 片縁または両縁き裂を有する長方形板の面外曲げ
- 回転半だ円体状ピットを有する半無限体の引張り
- 体積力対分布法による SEC 試験片の三点曲げおよび四点曲げの解析
- フェライト結晶粒径を揃えたSC材の高サイクル疲労き裂発生に及ぼす炭素量の影響
- ステンレス鋳鋼の疲労強度に及ぼす切欠きと結晶粒寸法の影響
- コーキシング効果に及ぼす微視組織の影響 : フェライト・パーライト組織とフェライト・マルテンサイト組織
- S 20 焼なまし材および予ひずみ材のねじり疲労 : 一定応力下および二段二重重複応力下の疲労き裂の挙動
- 時効硬化Al合金の二段二重重複回転曲げにおける疲労き裂の挙動
- S20C焼なまし材および予ひずみ材の二段二重重複回転曲げにおける疲労き裂の挙動
- 拡張した体積力法による塑性誘起き裂閉口の解析 : Dugdale モデルに基づく各種解析結果の比較検討
- 過大荷重後の疲労き裂伝ぱの遅延挙動の体積力法による解析
- 小穴材に生じた停留き裂の挙動に及ぼす過大応力の影響
- 疲労き裂の開閉口挙動 : 拡張された体積力法による解析的検討
- 疲労き裂の開閉口挙動 : S形除荷曲線法による実験的検討
- 7:3黄銅の低サイクル疲労き裂伝ぱ挙動に及ぼす繰返し予ひずみの影響(き裂開口変位に基づく検討)
- 金属材料の疲労き裂発生と切欠き感度の関係(疲労特集)
- 破断延性値に及ぼす欠陥の影響とその評価法について
- 70/30黄銅における低サイクル疲労法則と微小き裂伝ぱ則の関係
- 70/30黄銅の低サイクル疲労過程における破断延性の低下について
- 工業用純チタンの疲労き裂発生過程と切欠き感度
- 引張試験における7:3黄銅の延性破壊の機構
- 電子顕微鏡による炭素鋼, 7:3黄銅およびAl合金の疲れ過程の連続観察
- 7 : 3黄銅の低サイクル疲れ(平面曲げ)におけるき裂の伝ぱ
- S45C調資材の疲労強度に及ぼす予ひずみの影響
- DP鋼のコーキシング効果に及ぼす組織形態の影響
- き裂伝ぱ速度のばらつきと微小き裂伝ぱ則の関係
- 小穴をもつ調質鋼平滑材の腐食疲労強度
- き裂開口変位に基づく,大き裂伝ぱ則と小き裂伝ぱ則の相互関係に関する検討 : S45C焼なまし材の回転曲げ疲労試験
- フェライト粒径の異なるS20C平滑材における微小き裂伝ぱ速度の統計的性質
- 異材で接合された2個の半無限板中のき裂の応力拡大係数
- き裂開口変位に基づく微小き裂伝ぱ則の考察 : SEM内におけるS45C焼なまし材の低サイクル曲げ疲労試験
- 半無限板におけるき裂と切欠き(き裂)の干渉効果
- 206 各種金属材料における超音波疲労特性
- 445 高強度 Al 合金の疲労強度に及ぼす繰返し速度の影響
- 極めて浅い切欠きをもつ炭素鋼の疲労強度 : 連続観察をもとにした考察
- 低炭素鋼の疲労き裂発生および伝ぱに及ぼす結晶粒大きさの影響 : 疲労過程の表面連続観察による検討
- 球状黒鉛鋳鉄の延性に及ぼす表面性状の影響
- 1258 板厚が異なる板材に対する非線形切欠き力学の適用(G03-10 材料力学(10)疲労・強度3,21世紀地球環境革命の機械工学:人・マイクロナノ・エネルギー・環境)
- D24 板厚が異なる板材に対する線形切欠き力学の適用(D2 材料力学(応力集中:切欠き・応力集中・塑性拘束))
- 202 非線形き裂力学のモードIIき裂問題への適用(GS 材料力学(その1))
- B11 非線形切欠き力学の切欠き深さに関する有効性と加工硬化係数(B1 材料力学5)
- 非線形き裂力学の有効性とき裂長さとの関係
- S9 非線形切欠き力学の有効性と切欠き深さとの関係(SS(3)「渥美光」記念セッション)
- A01 非線形切欠き力学に基づく線形切欠き力学の有効な範囲(A0 材料力学1)
- き裂先端近傍の弾塑性挙動に基づく非線形き裂力学の有効性(機械工学科)
- 302 非線形き裂力学に基づく小規模降伏条件の物理的意味(GS6 き裂3)
- 115 非線形切欠き力学の2軸応力問題への適用(GS 応力,ひずみの実験・数値解析とその利用)
- 第ゼロ節点法による丸棒曲げ問題の応力集中解析