Perioperative Antimicrobial Prophylaxis in Neurosurgery : Clinical Trial of Systemic Flomoxef Administration and Saline Containing Gentamicin for Irrigation

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
術後の感染予防に対する抗生剤の術前・術中投与の有効性を検討した。全身投与薬としてflomoxef (FMOX)を用い、全手術例を対象として1988年7月から開始された。当初1年半は術後投与のみを行い、(A群97件)、次いで2年間は術前投与を加え、かつ術中洗浄液にgentamicin(GM)を使用した(B群133件)。更にその後2年間をB群と同じ方法を継続した(C群137件)。A群では4例(4.1%)に術後感染を合併したが、BおよびC群では合併例はなかった(p<0.05)。一方、術中のFMOX血中濃度の推移を経時的に測定した結果、投与後6時間では70%の例で3.0μg/ml以下に低下していた。FMOXの術前投与とGMの局所使用の組合せは、術後感染予防に効果的である。ただし、手術時間が5〜6時間におよぶ例ではFMOXの再投与が必要である。
日本脳神経外科学会の論文
1996-06-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク