Transient Alpha Coma Following Minor Head Trauma in a Patient with Primitive Trigeminal Artery : Case Report
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概要
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症例は26才男性。深夜乗用車運転中転落、車より這出したところで意識消失。早朝発見され搬入された。来院時、脳波上α波を伴う深昏睡状態を呈していたが、その他呼吸循環器系を含め異常は認められなかった。搬入後3時間、突然清明となった。MRI/MRAにて狭窄所見のあるPrimitive Trigeminal Artery(PTA)を認めるのみであった。四肢麻痺、顔面を含む感覚障害が残存したが10日後には消失。2力月後、PTAの狭窄所見の消失を認めた。α昏睡の原因として頭部外傷後PTAのspasmによる脳幹部領域の一過性血流障害が起こったものと考えられ、脳血管撮影、SPECTにてこれを支持する結果が得られた。稀な症例でありその発生機序を含め文献的考察を加え報告した。
- 1996-04-15
著者
-
森岡 基浩
熊本大学脳神経外科
-
Ushio Yukitaka
熊本大学脳神経外科
-
森岡 基浩
熊本大学 神経内科
-
YOSHIDA Akimasa
Department of Neurosurgery, Kumamoto Rosai Hospital
-
YOSHIKAWA Makoto
熊本大学脳神経外科
-
Yoshida Akimasa
Department Of Electrical Electronics And Computer Engineering Waseda University
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