Angiographic Documentation of De Novo Aneurysm : Case Report
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
破裂脳動脈瘤術後の経過中に、脳動脈瘤が新生され破裂した1例を経験した。同症例は、脳動脈瘤の形成から破裂までの経過を脳血管撮影で追跡しえた稀な症例と思われ報告した。症例は49歳女性。10年前に、破裂前交通動脈瘤のため開頭術を施行した。初回発作より7年後、外傷により急性硬膜下血腫を受傷し手術を施行した。術前に施行した脳血管撮影では左内頸動脈後交通動脈分岐部に隆起を認め、動脈瘤の新生と考えられた。さらに3年後、くも膜下出血のために当院に入院し、脳血管撮影で破裂左内頸動脈後交通動脈分岐部動脈瘤と診断した。脳動脈瘤患者の術後には、動脈瘤新生に対する精査が必要と考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1998-11-15
著者
-
池田 尚人
昭和大学横浜市北部病院脳神経外科
-
池田 尚人
昭和大学医学部脳神経外科
-
池田 尚人
昭和大学脳神経外科
-
IZUMIYAMA Hitoshi
昭和大学脳神経外科
-
HIROTA Nobuo
昭和大学脳神経外科
-
ABE Takumi
昭和大学脳神経外科
-
MATSUMOTO Kiyoshi
昭和大学脳神経外科
関連論文
- 蝶形骨に発生した巨大な fibrous dysplasia の1例 : MRI 所見を中心に
- Angiographic Documentation of De Novo Aneurysm : Case Report
- 線維性下垂体腺腫に対する経鼻的再手術 : Micro-pressure-suction-irrigation systemとニードルタイプ超音波吸引装置との併用手術の経験
- 前交通動脈瘤 pterional approach における trans-olfactory nerve approach
- temporal lobe retraction の有用性 : 前交通動脈瘤 pterional approach に対して
- 内頸動脈背側部効の成因に関する一考察-最近の6症例から-
- Hereditary hemorrhagic telangiectasiaによる多発性脳動静脈奇形の1例
- 3D-CTが有用であった頸部腫瘍の1例
- 高度動脈硬化を伴った脳動脈瘤手術の問題点と柄部補強の有用性
- 下垂体部病変に対する経鼻手術の進入路に沿った骨条件 CT の有用性
- 当院脳神経外科患者における,リハビリテーション需要の検討 : 地域リハ : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 神経内視鏡が有用であった脳室炎後水頭症の1例
- 頸部内頸動脈閉塞性病変に対する急性期血行再建術 : その適応と限界について
- Magnetic Resonance Angiography of Cerebral Arteriovenous Malformations
- 脳血管障害(脳出血)の治療 (救急治療をめぐるcontroversy) -- (急性疾患,救急病態に対する治療をめぐるcontroversy)
- 亜急性硬膜下血腫の治療に際しての神経内視鏡の使用経験
- 浅中大脳静脈,脳底静脈のvariation : 3D-CTAによる検討
- 慢性硬膜下血腫に対する神経内視鏡の使用経験
- Perfusion CTによる超急性期脳虚血の血行再建術適応基準について(急性期脳虚血発作の治療)
- 急性期病院における摂食・嚥下障害へのチームアプローチの経験
- 重症頭部・脳外傷の予後を悪くする年齢因子の評価