遅発排卵周期における卵胞発育の超音波学的検討
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概要
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基礎体温上正常黄体機能を有すると思われる不妊患者ならびにボランティア合計36名,61周期を対象とした.症例を卵胞期の長さ12〜17日の正常群と18〜26日の遅発排卵群に分類し,超音波断層法により両群の卵胞発育を観察するとともに,血中17β-estradiol(E_2),luteinizing hormone(LH),folliclestimulating homeone(FSH), progesterone(P)を測定し,両群の比較検討を行った結果次の成績を得た.(1)卵胞発育は超音波上遅発排卵群,および正常群共に排卵7日前を境に前半の緩徐期と後半の急速期に明らかに区分され,排卵前日の卵胞径は正常群20.21±0.36(M±SE)mm,遅発排卵群19.42±0.44mmであった.(2)遅発排卵周期の卵胞発育は正常群に比し緩徐期が明らかに延長したが,急速期の期間,卵胞発育速度には正常群と比べ明らかな相違を認めなかった.(3)排卵日を基準とした血中E_2,LH,FSH,および黄体期Pの動態には両群間に有意差は認められなかった.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1984-12-01
著者
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