HCG 定量法に関する基礎的検討
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概要
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産婦人科の臨床においても, ホルモン定量の意義は高く, ことにHCGは絨毛性腫瘍や流早産などの診断治療や予後判定には不可欠のものとなつている. HCG測定に関しても, 近年 Radioimmunoassay の導入により, 微量の測定が可能となつたが, あらゆる臨床検査室で容易に測定出来ない欠点もある. 従つて著者は, 現在入手し得る種々の妊娠診断薬を利用して, その定量化を検討し, とくに高単位の場合には, UCG titration kit が最も良い事を確認した. 次に低単位HCGの測定に, Luteonosticon, Radioimmunoassay, 尿の濃縮・抽出法によるUCG titration, および高感度HAR(Haemagglutination Reaction) 法を検討したが, 40 iu/l までは50倍濃縮・抽出によるUCGでよく, 1024iu/l 以下ならばHARでも良い. これらにより, 正常月経周期, 絨毛性腫瘍に応用し, 充分使用出来ることを確認した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1973-07-01
著者
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