妊娠, 分娩および胞状奇胎除去前後の血中 Progesterone 動態に関する研究
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概要
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Competitive protein bindingassay によつて, 164症例, 344検体の plasma progesterone 濃度を経時的に連続測定し, 次の如き結果を得た.1)卵胞期0.087±0.048(mean±S.D.μg/100mlplasma, 以下同様), 黄体期0.756±0.386, 両側卵巣摘除婦人では, 術後1年未満, 1〜3年および3年以上でそれぞれ0.055±0.050, 0.046±0.027および0.040±0.036となり, 成人男性では0.024±0.016であつた.したがって, 卵胞期, 両側卵巣摘除例および男性の順に低くなつていた.2) 妊娠例を妊娠週数別に atrandom に検体を選んだ場合, 妊娠週数に比例して増加し, 39週に19.28±3.60となりピークを示し, 以後漸滅する傾向を示した.3) 臍帯静脈血37.24±7.59, 胎盤後血47.46±9.05であつた.4) 妊娠36週以後の12例について, 分娩開始まで連続測定すると, 40週を過ぎても漸減する傾向はみられず, 症例によりかなりの変動がみられた.5) 分娩開始以後排臨時までに, 12例中10例に減少が見られた.
- 1974-09-01
著者
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