前期破水に対する予防的抗生剤と子宮収縮抑制剤の有効性について : A prospective randomized study
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概要
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妊娠25週以降の前期破水(以下PROMと略)に対する, 子宮収縮抑制剤(ritodrine and/or magnesium sulfate)と予防的抗生剤(AB-PC 2g/day)の投与による積極的子宮内治療(34例)成績を, それらの投与を行わない待機的管理群(41例)とprospectiveに比較検討した. 両群とも入院時には子宮内感染や胎児仮死がなく, 陣痛発来もみられていない症例であり, 児の娩出決定はこれらの三兆候に加え, 妊娠35週に至った場合とした. 治療群で72時間以上の延長症例(76.5%)は増えたが, 子宮内感染(20.6%)と胎盤感染(47.1%)の頻度ほ両群で変わらなかった. 新生児の5分値Apgar score 7点未満の症例(14.7%), 人工呼吸施行症例(35.3%), 新生児感染(38.2%)の頻度は治療群で有意に増加した. したがって, この時期の前期破水に対する予防的抗生剤(AB-PC)と子宮収縮抑制剤による子宮内治療のメリットが少ないものと思われた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1993-10-01
著者
-
茨 聡
鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児科
-
池ノ上 克
宮崎医科大学産婦人科
-
松田 義雄
鹿児島市立病院産婦人科
-
松田 義雄
鹿児島生協病院 小児科
-
蔵屋 一枝
鹿児島市立病院周産期医療センター
-
外西 寿彦
鹿児島市立病院産婦人科学教室
-
鮫島 浩
鹿児島市立病院産婦人科学教室
-
蔵屋 一枝
鹿児島市立病院
-
鮫島 浩
宮崎大
-
外西 寿彦
鹿児島市立病院産婦人科
-
茨 聡
鹿児島市立病院
-
松田 義雄
鹿児島市立病院
-
鮫島 浩
鹿児島市立病院周産期医療センター
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