π中間子と原子核との相互作用
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概要
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π中間子が, 核力を媒介する粒子として, 湯川によって導入されてから半世紀近くになる. 最も軽いハドロン(強い相互作用をする粒子)として, その神秘性はいまだに失われていないが, 実験的には, 加速器で作られる2次粒子の中で最も手近なものとなった. いわゆる中間子工場で得られるπ中間子ビームは, 素粒子, 原子核の分野での基礎的研究のためだけでなく, 物性研究やがん治療などにも使われている. この解説では, π中間子が原子核と衝突して起きるさまざまの現象について, それらが, 素過程や原子核に関する知識から, どのように理解できるかを考える.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1981-05-05
著者
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