JT-60の実験成果と今後の展望
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トカマクにおける核融合研究は1960年代末のT-3装置(ソ連)における先駆的実験以来プラズマのパラメータを向上し, 1980年代末のJT-60をはじめとする大型トカマクにおいてD-Tプラズマ等価で外部からの加熱入力にほぼ等しい核融合反応出力を生じるプラズマを実現するに至った. この様な実験結果により日本, アメリカ, EC, ソ連の国際協力のもとに実験炉の設計作業が進められている. 実験炉ではD-T核反応により生じる高エネルギーアルファ粒子の加熱でプラズマ自身が反応を数100秒以上持続することを目指している. 現世代の装置における今後の主な研究課題は燃料イオンの純度が高く, 良好なエネルギー閉じ込めを有するプラズマを長時間維持すること, そして将来の動力炉に必要となる定常運転の開発をすることである.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1991-03-05
著者
関連論文
- 27aA33P プラズマ形状再構築(逆問題)と軸対称渦電流(順問題)との順逆問題達成解法スキームの新提案(トカマク)
- 1p-TH-1 核融合実験炉設計のための物理データベース評価
- 30p-Pβ-2 ダブレットIIIダイバータ実験(2)Remoto Rediative Cooling in D-III and INTOR
- 14p-G-3 核融合装置における不純物分布とエネルギー損失
- ジェリーロール法Nb3Al線の交流損失の低減
- 最近のトカマク研究
- 12p-DG-10 DoubletIIIプラズマのTransport解析
- 29a-Z-2 ダブレットIIIにおけるジュール実験 III : 不純物
- 1. はじめに (ITER物理R&Dの成果)
- 1. はじめに : ITER計画における物理R&Dの活動の概要
- 1.ITER物理R&Dについて(「ITER物理R&D」専門家グループの現状と展望)
- E.ITER : 第15回プラズマ物理と制御核融合に関するIAEA国際会議報告
- 29a-A-7 タブレットIII におけるD形プラズマでのNBI実験
- 29a-Z-3 ダブレットIIIにおけるジュール実験 I : 高密度化
- JT-60の実験成果と今後の展望
- トカマクのH・モ-ドについて