非加速器素粒子実験の最近の展開
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概要
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超新星1987Aの観測以降の非加速器素粒子実験の現状について, 特に太陽ニュートリノ, 大気ニュートリノ, 核子崩壊を取り上げて解説する.「消えた太陽ニュートリノ」の問題は1970年からの Davis らの測定で有名となり, 特にニュートリノの共鳴振動による可能性が指摘されてから多数の素粒子物理学者をひきつけている. 最近神岡地下実験で太陽ニュートリノの観測に成功した. 結果は標準太陽モデルの予言の約半分である. 太陽ニュートリノ問題の解決にはまだ遠いようであるが, 今後の進展に期待がかかる. 大気ニュートリノには, ニュートリノ振動の可能性もある「異常」が報告されている. 核子崩壊の証拠はまだ得られていない.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1989-08-05
著者
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