II. 生体系 : 細胞レベルにおける非線形現象 (<特集>パターン形成・自己組織系の物理)
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概要
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単細胞生物は時々刻々変化する外界の情報を鋭敏に感知し適切に対応 (行動だけでなく, 発生, 分化, 生長等) する. こうしない限り, 自分自身の生命すら危険に晒すことになる. 非線形非平衡系の特徴として現われるパターン形成, リミットサイクルやカオスは現象的には細胞の様々な生理機能として観測される. ただ, 生きている細胞では, 生命維持や機能発現に関与する変数が極めて多く, かつそれらを制御することは困難である. 機能の観測から, 細胞という black box を介して起こっていることを「非線形過程の結果である」と結論するためには, 何をどうすれば良いかという方法論の確立と具体策の考案が切望されている. ここに記すいくつかの現象を例にして考えていただきたい.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1984-10-05
著者
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