人体総ヘモグロビン量からみた全身持久性の研究
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概要
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肺胞一酸化炭素法にて人体総ヘモグロビン量(THb)を測定して,THbと有O_2的作業能力との関係,さらにO_2運搬能力との関係をみようとしたものである.THbは男女ともに,一般人に比べて運動競技者が大きい値を示した.また体重あたりのTHbについても同様の結果が得られた.体重あたりのTHbの大きい者ほど最大持久走時間が長く,有O_2的作業能力がすぐれていた.最大心拍出量とTHbとの間には高い相関関係がみられた.一人方,THb (X)と最大O_2摂取量(Y)との間にはr = 0.895(P<0.00l)という高い相関関係があり,Y = 0.005 × -0.447という回帰方程式が得られた.以上の結果から, THbは最大O_2摂取量を規定する重要な因子であり,有O_2的作業能力の限界因子のひとつであると考えられる.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1972-01-30
著者
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