コンピューターグラフィックスを用いた大腿部筋群の三次元構築
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概要
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ヒトの大腿部のMRIをもとにして、コンピューターグラフィクス技術システムを用いて、膝伸筋群と膝屈筋群を構成するそれぞれの筋を三次元的に再構築した。さらに、このシステムの三次元像では、任意の位置で筋の横断面積や体積等の計測が可能であり、この点を利用して、膝伸筋群と膝屈筋群の横断面積と体積の定量的計測の開発を試みた。MRIとコンピューターグラフィックスを組み合わせることにより、膝伸筋群と膝屈筋群を構成する各筋を解剖学的な形状に近い印象で三次元構築することが可能となった。ファントムを用いたモデル実験の結果、本法の体積の計測誤差は、8.9±0.9%であった。KEMの横断面積と体積の平均値は、86.84±.38cm^2、2044.25±168.28cm^3であった。KFMの横断面積と体積の平均値は、38.48±5.90cm^2、751.95±50.56cm^3であった。以上から、MRIとコンピューターグラフィックスを組み合わせることで、無侵襲的に筋の形態を三次元的に再構築できるだけでなく、その体積及び横断面積等の定量的評価が可能となった。
- 日本体力医学会の論文
- 1990-10-01
著者
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服部 正明
北海道東海大学教育開発研究センター
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鈴木 直樹
東京慈恵会医科大学
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鈴木 直樹
東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター 医用エンジニアリング研究室
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服部 正明
北海道東海大学
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鈴木 直樹
慈恵医大me研究室
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池田 道明
江東区立第四砂町中学校
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鈴木 直樹
東京慈恵会医大
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