クリティカルパスを使用した看護活動の実証的研究
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概要
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本稿は、電子カルテシステムに組み込まれたクリティカルパスを使用し、看護を実践しているベテランナースが捉えている活動の実態を明らかにすることを目的とする。そのために、電子カルテが導入され、2年間経過した一般総合病院で働くベテランナースを対象として、半構成的なフォーカスグループインタビューを行った。その結果、クリティカルパスを使用した看護計画立案・実施・評価、看護判断、看護記録などに関する看護の実態として10項目が明らかになった。さらにこの10項目から3つの看護活動のパターンが明らかになった。"パターン1:経験的法則から判断し、クリティカルパスからその患者に合った指示を選択して、実践場面では経験知や暗黙知から行爲を追加して行う""パターン2:クリティカルパスの指示を全て患者に行う""パターン3:クリティカルパスの指示の一部を何の根拠もなく選択し行う"という3つの看護活動のパターンが浮上した。
- 山形県立保健医療大学の論文
- 2005-03-01
著者
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片桐 智子
山形県立保健医療大学
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原 萃子
山形県立保健医療大学
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加藤 和子
山形県立保健医療大学
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南雲 美代子
山形県立保健医療大学
-
中村 祐子
山形県立保健医療大学
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内田 伸樹
山形県立保健医療大学
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