教師による幼児の好奇心評定の関連要因
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概要
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教師による好奇心評定の構成概念妥当性の検討が2種類の資料の分析を通して行われた。すなわち.(1)教師による好奇心評定と.特定の場面での探索行動の観察および探索を要する知的課題での成績との関係,(2)幼稚園時代の教師による好奇心評定と小学校1年次の学業成績-ある程度子どもの探索を許容する学習での知識の獲得の程度を示すと思われる-との関係が調べられた。その結果,教師評定に去る好奇心は,過程志向的なそれではなく,結果志向的な好奇心を反映しているのではないか,ということが示唆された。結果志向的な好奇心は,なんらかのすぐれた結果をうみ出すべく,効率のよい探索牽遂行する傾向であり,言語的能力と(そして,おそらく一般的知能とも)密接な関係をもつらしい。これに対して,課題設定の弱い事態での探索行動の観察から得られる好奇心,たとえば事物に対する好奇心は,過程志向的なそれを示していることが多い。
- 日本教育心理学会の論文
- 1977-06-30
著者
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