情報とデザインについての考察 : ウェブデザインの評価における「構造」の諸相

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概要

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本論文は, ワールド・ワイド・ウェブのデザインの質的な向上を基本的な目的として, ウェブデザインの「構造」が, その総合的な評価において果たしている役割に注目して考察するものである。考察にあたっては, 「デザイン」の定義と語源を参照し, またデザイン史上, 情報とデザインとが教育において自覚的に取りあげられた例を概説した。ウェブデザインの分析にあたっては, ある程度の信頼性をもって社会的に認知されている事例から, 異なった「構造」をもつ4点のサイトを取りあげた。その結果, ウェブのページ構成に, 身体がかかわっていること, ページの展開において, サイバースペースがもつ空間構造が, 類似的に適用されていること, ウェブデザインは, それが可視化される支持体の物理的な構造が, ブラウン管なり, 液晶なりの平面であることと関係すること, そして, ページの構成が依拠しているフレームは柔軟な構造をもっていることが理解された。

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