二分脊椎児の上肢機能について

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概要

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二分脊椎児(就学児童)に対し,上肢機能評価(developmental hand function test)を行った.その結果,二分脊椎児(n=25)と健常児(n=24)との比較では,前者が有意に劣っていた,ニ分脊椎児間での検査時年齢別(6〜8歳:低学年群,9〜12歳:高学年群)比較では,健常児と同様に高学年群が有意に優っており,両群で健常児との間には有意差があるものの,経験的,年齢的な発達が認められた.また,MRIにおいてArnold-Chiari奇形がみられなかった群に比べ,みられた群が有意に劣っていた,水頭症については,シャント手術回数が2回以下群と3回以上群で比較したが,有意の差はなかった.以上より,経験的,年齢的な発達を早期から促すための就学前からの上肢機能に対する積極的な指導および訓練の必要性,またMRIによる脳・脊髄の変化と上肢機能との関連についての詳細な検討が今後重要であると思われた.
社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
1994-01-18

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