脳血管障害者の予後推定についての方法論と臨床病型の分類について
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概要
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従来行われてきた脳血管障害の予後推定についての報告をいくつかの方法に整理し, この成績をふまえて著者らの設計した目標別多段階予測システムについて述べた.次いでこのシステムのもっとも基本というべき予測目標即ち歩行の自立, 基本的なADLの自立について, 神経学的症候群についての分類(臨床病型の分類)を仮説として, 各臨床病型別に予測目標の到達率と信頼区間(予測率)をもとめ, 到達率について差の検定を行い, 本分類の妥当性を吟味した.その結果殆んどの臨床病型の組合わせにおいて, 有意な差がみとめられ予測因子の要因効果についての推定も可能であった.尚本分類が予測因子附加方式による目標別多段階予測システムの基本となり得るかについては, 今後の検討をまたねばならない.
- 1982-07-18
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