卵巣摘出マウス脳内のChAT活性,NGFおよびNGF-mRNAの変動に対する当帰芍薬散およびエストラジオールの作用
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概要
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Ovariectomized (OVX) mice were used to investigate the effects of estradiol and Kampo medicine, Toki-shakuyaku-san (Tang-Kuei-Shao-Yao-San; TSS) on the central nervous system. OVX mice were injected subcutaneously with estradiol 500 μg/ kg body weight/ day for 7days or administered orally TSS 1g/kg body weight/ day for 10 days. The ChAT activity, and NGF contents and NGF-mRNA in the cerebral cortex and hippocampus were measured. It was demonstrated that the ChAT activity and NGF contents were markedly reduced in the cerebral cortex and hippocampus of OVX mice compared with those in the normal mice. In estradiol-treated OVX mice, ChAT activity and NGF contents were increased remarkably, and NGF-mRNA also showed a tendency to increase. In TSS-treated OVX mice, ChAT activity was increased significantly, but there were no remarkable effects on NGF and NGF-mRNA. From the above results, it was suggested that both estrogen and TSS treatment alleviate the symptoms of postmenopausal women, maybe via an improvement of cholinergic function. And it is inferred that estradiol and Toki-shakuyaku-san reverse menopausal dementia maybe by some different mechanisms.
- 和漢医薬学会の論文
- 2001-10-31
著者
-
丁 宗鐵
東京大学医学部生体防御機能学
-
花輪 壽彦
北里研究所東洋医学総合研究所
-
鳥居塚 和生
北里研究所東洋医学総合研究所
-
矢部 武士
北里研究所東洋医学総合研究所臨床研究部
-
丁 宗鐵
順天堂大学医学部・医史学研究室
-
鳥居塚 和生
北里研究所東洋医学総合研究所臨床研究部:昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学
-
朴 正福
北里研究所東洋医学総合研究所臨床研究部
-
花輪 壽彦
北里研究所:東洋医学総合研究所医史学研究部
-
丁 宗鐵
東京大学医学部
-
矢部 武士
北里研究所東洋医学総合研究所:北里大学北里生命科学研究所
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