非反回下喉頭神経の二例 : 迷走神経からの分岐レベルに関して
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概要
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甲状腺・上皮小体手術において, 非反回下喉頭神経(NRILN)を有する二例を経験した.症例一は71歳男性.甲状腺乳頭癌に対して手術を施行.右反回神経は通常の部位に存在せず, 輪状軟骨のレベルで右迷走神経より分岐し喉頭に向かうNRILNを確認した.症例二は64歳女性.腫瘍の局在が不明な原発性上皮小体機能亢進症に対して手術を施行.本例の場合, NRILNは甲状腺下極のレベルで右迷走神経より分岐し喉頭に向かって上行していた.両例とも術前造影CTと術後MR angiographyにて, 右鎖骨下動脈起始異常を認めた.症例一の食道透視では右鎖骨下動脈の圧排による胸部食道の狭窄を認めた.術前画像検査によってNRILNの存在診断は可能だがその分岐レベルを予測することは不可能である.NRILNの存在が疑われる場合, 分岐レベルが一様でないことを念頭に置いて手術を行う必要があると思われる.
- 産業医科大学学会の論文
- 2005-03-01
著者
-
門脇 康二
産業医科大学産業医実務研修センター
-
松本 健太郎
産業医科大学第1外科
-
永田 直幹
産業医科大学第1外科
-
伊藤 英明
産業医科大学第一外科
-
伊藤 英明
産業医科大学第1外科
-
伊藤 英明
産業医科大医学部薬理学
-
永田 直幹
産業医大第1外科学
-
永田 直幹
産業医科大学 化学療法センター
-
小西 鉄巳
産業医科大学第1外科
-
鶴留 洋輔
産業医科大学第1外科
-
岡崎 啓介
産業医科大学第一外科
-
門脇 康二
門司労災病院外科
-
小西 鉄巳
産業医科大学第一外科学教室
-
岡崎 啓介
岡崎外科消化器肛門クリニック
-
福島 麻美
産業医科大学医学部第一外科学教室
-
渡辺 周
産業医科大学医学部第一外科学教室
-
鶴留 洋輔
産業医科大学産業生態科学研究所職業性腫瘍学
-
岡崎 啓介
産業医科大学医学部第一外科学教室
-
鶴留 洋輔
産業医科大学医学部第1外科学
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