施設の開設・閉鎖に伴う移動距離変化と頑健な規則的配置

スポンサーリンク

概要

• 論文の詳細を見る

• 本研究の目的は, 施設配置を考える際に施設の開設・閉鎖によって施設の利用可能性が変わることを想定し, そのような変化に対して規則的配置がどの程度頑健であるかを明らかにすることにある.災害時の被害による閉鎖, ならびに社会構造変化による計画的な開設・閉鎖を想定して, それぞれに対する利用者から施設までの距離の変化に着目して頑健性を評価する.得られた結果は以下の通りである: (1)「三角格子状配置が最適である」という通説は災害時の被害による施設閉鎖や計画的な閉鎖を考慮した場合には必ずしも成立しないことを示した.例えば2番目に近い施設までの平均距離は三角格子が最小とはならない.また, 計画的な施設閉鎖の場合, 閉鎖施設数の割合が大きいときには六角格子が他の規則的配置よりも望ましい.(2)施設の閉鎖に対して, 計画者が計画的に閉鎖する場合とランダムに閉鎖する場合との平均距離, 標準偏差を数値的に比較し計画の有効性を示した.

著者

• 大澤 義明

  筑波大学システム情報工学研究科

• 腰塚 武志

  南山大学

• 大澤 義明

  筑波大学

• 腰塚 武志

  筑波大学社会工学系

• 宮川 雅至

  山梨大学

• 宮川 雅至

  筑波大学

• 腰塚 武志

  筑波大社会工学

• 越塚 武志

  筑波大社会工学

• 腰塚 武志

  筑波大学

• 腰塚 武志

  南山大学:or学会

関連論文

• 多目的施設配置モデル : 公平性と利便性とを同時に扱う(OR事典Wiki)
• 全国の指定実態分析からみた特定用途制限地域の類型化に関する研究
• 多目的順序メディアン立地問題 (21世紀の数理計画 : 最適化モデルとアルゴリズム)
• 2-F-5 施設統廃合での住民投票配置と最適配置との齟齬(都市とOR(2))
• 2-F-11 地理条件に着目した自治体間土地利用規制競争モデル(都市・地域・国土)
• 2-F-9 平面における通過量分布について(都市とOR(3))
• 2-F-7 公共交通網変化と高校生就学地分布の地域間格差(都市とOR(3))
• 2-F-1 平均距離,地域間格差に着目した施設移転(都市とOR(1))
• 全国における苗字の空間的偏在とその変化 : 失われつつある地域性(地域のOR)
• 2-C-9 苗字の空間的分布に関する研究(都市・地域)
• 7021 路線バスの乗継ぎによる移動利便性評価のためのネットワークモデル(都市計画)
• 縮小時代における公共施設配置 : けちけち法の効率性(第1部 都市地域の現状と構造変化への適応,チェンジの時代と都市のOR)
• 都市のOR30年(第2部 グローバル時代の都市のOR,チェンジの時代と都市のOR)
• 7373 敷地形状と適合建築物天空率 : 天空率規制に関する研究 その1(都市調査・都市解析(3), 都市計画)
• 地域視点と全体視点での高速道路計画の効用
• 第26回FMESシンポジウムルポ「21世紀のクリーンエネルギーとビジネス」(情報の窓)
• 所要時間からみた自転車利用の優位性--筑波研究学園都市を対象として
• 平面上の k-centrum 立地問題の解法に関する研究
• 2-A-20 平面上の1施設k-centrum問題の等高線図(地理情報の解析と視覚化(2))
• 2-S-8 二方向避難と移動効率(都市・地域・国土(3))
• 近接グラフの辺長分布(輸送・交通)
• 天空率規制下で建築ボリューム最大化により誘導される建物形態
• 沿道から湖面への俯瞰景観に関する多目的評価分析
• 1-F-4 縮小時代における施設逐次配置モデル : けちけち算法とどん欲算法との比較(都市・地域(2))
• 1-F-3 公共施設配置での平均距離とカバー距離との関係(都市・地域(2))
• 7432 天空率規制下でのボリューム最大化による建築物への影響〜その2〜(単体規制,都市計画)
• 7431 天空率規制下でのボリューム最大化による建築物への影響〜その1〜(単体規制,都市計画)
• 2-B-10 天空率規制による斜線規制緩和の下での建物容積最大化(都市のOR(2))
• 1-A-1 地利値と重力モデル(つくばOR学生発表(1))
• 市町村補助金制度の見直しに関する実態調査
• 2-A-1 地域政策の導入と空間的伝播(政策・行政)
• 1-E-5 Multi-objective ordered median location problem
• Partial Covering Bicriteria Location
• 道路ネットワーク上の道路距離と直線距離
• 1-C-9 地名別お土産販売種類数と重力モデル(マーケティング(3))
• 7513 建物配置と直達日射量との基本的関係 : 太陽光発電量普及の観点から(シミュレーション,都市計画)
• 1-B-3 道州制における地域間税競争(政策・研究・開発)
• 2-A-7 都市のOR研究会(都市・地域・国土(2))
• 都市空間の解析に関する一連の研究
• 7170 熱線反射ガラスによる空の反射量に関する解析的研究(街並み景観と歩行者空間,都市計画)
• 日影規制と太陽光発電量
• 7414 年間日射量と日影規制 : 太陽光発電量を促進する建築形態 その2(採光・日影規制,都市計画)
• 7413 電力需要ピーク時間帯日射量と日影規制 : 太陽光発電を促進する建築形態 その1(採光・日影規制,都市計画)
• 太陽光発電による電力需要ピークカットと日影規制との関係(資源・環境)
• 太陽光発電量と日影規制との関係(都市・地域と環境)
• 施設の開設・閉鎖に伴う移動距離変化と頑健な規則的配置
• 道路網データの精度と最適値との関係(社会システム(1))
• コーホート変化率法による地域別人口予測の集計誤差
• 都市計画論文集の引用文献分析 : 論文集間比較と経年比較
• 1-D-5 市町村補助金制度の見直しに関する実態調査(都市・地域(1))
• 1-D-7 簡易コーホート要因法による地域別人口予測の推計誤差(都市・地域(2))
• 5305 レキシス図を用いた理論分析 : コーホート変化率法による地域別人口予測の集計誤差 その2(空間構成・規模計画論,建築計画I)
• 5304 実データに基づく人口予測集計誤差 : コーホート変化率法による地域別人口予測の集計誤差 その1(空間構成・規模計画論,建築計画I)
• ランドマークとの比較による携帯電話基地局の見えの大きさに関する計量分析 : 筑波山を対象として
• 2-A-3 合併プロセスからみた平成の大合併(政策・行政)
• 1-A-6 山並み景観と携帯電話基地局(都市・地域(2))
• 市町村合併に着目した土地利用規制競争モデル
• 7206 街区の面積分布(都市解析モデル,都市計画)
• 施設閉鎖情報の移動距離削減効果(都市・交通(5))
• 道路閉塞情報の迂回距離削減効果
• 放射環状道路網における迂回距離分布(輸送・交通(2))
• 格子状道路網における迂回距離分布(都市・地域(4))
• 利用者からの距離に着目した規則的施設配置の頑健性(都市(1))
• 移動から見た線的施設までの距離分布(都市計画)
• 迂回距離と旅行自由度との関係について(交通)
• 2-D-2 建物の位置・形状と建築基準法天空率(都市・地域(3))
• 所要時間分布からみた駅の利便性に関する考察(都市・交通(4))
• 地方都市駅前再開発ビルの可視性に関する研究(都市・地域(3))
• 2-D-4 出発時刻に着目した航空会社間運賃競争モデル(輸送・交通(1))
• 平等性と効率性からみた市町村合併の評価(都市・交通(5))
• 人口優位性と地理的優位性からみた市町村合併後の本庁舎の位置(都市・地域(2))
• 都市規模とアクセシビリティのトレードオフに着目した市町村合併(都市・地域(1))
• 利用者の多様性を考慮した時空間移動図書館配置(都市計画)
• 隣接グラフと地利値最大化
• 2-B-11 交通結節点と地利値(交通(3))
• 1-B-9 都市のOR30年(都市のOR(1))
• 特集にあたって(地域のOR)
• 距離分布よりみた平面領域の形
• 1-C-4 移動距離に着目した夜間小児医療施設配置(都市・地域・国土・交通(2))
• 密度についての基礎的考察
• 移動からみた空間の分析(都市のOR)
• 交通路の存在する都市空間における距離・時間分布
• 山アテ道路景観の地域比較分析--筑波山を対象としCroftonの定理を用いて
• 都市景観解析への定量的接近 : 見えの大きさとバランス
• ミラーガラスに映り込む空の量に関する解析的研究
• 数理的都市計画に関する一連の研究
• 学位取得のための早期修了制度とそのシステム化について
• 水面に映り込む倒景に関する解析研究
• 都市内道路における日向経路と日陰経路
• 2-A-5 数理モデルによる地域チェンジ・プロジェクト(特別セッション 震災復興・日本再生-都市のOR研究による道筋-(4))
• 1-E-2 山アテ道路景観の地域比較分析 : 筑波山を対象として積分幾何学手法を用いて(都市・地域・国土)
• 1-A-8 震災復興・日本再生 : 都市のOR研究による道筋(パネルディスカッション)
• 都市夜景の俯瞰景に関する計量分析 : 函館市を対象として
• 1-C-8 交通事故多発箇所の抽出(都市のOR(2))
• 筑波大学による茨城県内自治体震災復興支援事業(第2部 災害へのOR的備え,災害対処の施策とOR)
• 新たな挑戦に向けて(会長就任の挨拶)
• 2-A-6 都市の歩行者流動量の推定 : 愛知県豊橋市を対象として(特別セッション 都市のOR(4))
• OR学会の役割(新年の挨拶)
• 新たな挑戦に向けて
• 1-B-10 最大通過量地点と最適立地点(特別セッション 都市とOR(1))

もっと見る 閉じる

スポンサーリンク