養液栽培による'桝井ドーフィン'イチジクの冬作における着果および塩化コリン散布処理が果実品質に及ぼす影響
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概要
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イチジク'桝井ドーフィン'の穂木を5月30日にロックウールに挿し木し, EC2.4dS・m^<-1>のHoagland II液を用いて育苗したのち, 7月13日からハウス内の非循環閉鎖型養液栽培システム下で生育させた.8月11日から11節目に着果を開始し, 着果数は16個/個体になった.これらの個体を用いて塩化コリン1500ppm水溶液を10月9日, 11月6日および27日の3回にわたって葉面散布する区と無処理区を設けた.収穫は10月27日から始まり12月27日までであった.果実重は11月16日までは塩化コリン散布区において無処理区よりもすぐれたが, その後は収穫された果実に両処理区間で大きな差異は見られなかった.個体当たりの総果実重量はコリン散布区では910gであり, 無処理区では790gであった.光合成速度は10月9日および11月6日のコリン散布によって一時的に増加したが, 光量子量の低下にともなって減少した.
- 園芸学会の論文
- 2000-07-15
著者
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