カラタチ [Poncirus trifoliata (L.) Raf.] におけるとげなし性の遺伝
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
カラタチのとげなし性についてその遺伝様式を探るため, とげなしカラタチを含むカラタチ系統間の交雑や自殖によって得られた実生個体群について, とげの有無を約10か月生の時点で調査した.そのうちの一部の個体群については有刺節率についての調査も行った.各個体群におけるとげの有無の分離状況からみて, とげなし性の遺伝には一対の遺伝子が関与し, とげなし個体はとげなし遺伝子をホモに持つ場合に発現することが推察された.しかしながら, 有刺個体と判定したものの中にも, '普通系'カラタチに比べて有刺節率が低く, 部分的なとげなし性とみなすべき個体がかなりの頻度で認められたため, 有刺性はとげなし性に対して不完全優性を示すものと考えられた.
- 園芸学会の論文
- 1999-11-15
著者
関連論文
- ウンシュウミカン果皮の糖蓄積と浮皮〔英文〕
- 遺伝子×環境交互作用および安定性の統計的解析のためのコンピュータ・プログラムGEST
- ベトナム北部に分布するカンキツ、カキおよびビワ遺伝資源の特徴
- カラタチ [Poncirus trifoliata (L.) Raf.] におけるとげなし性の遺伝
- カラタチの諸形質の遺伝 : (第3報)とげなし性の遺伝
- カラタチ'飛龍'の後代における枝の屈曲性の分離
- ウンシュウミカンに対するエチクロゼートの浮皮軽減効果について
- ウンシュウミカン果皮の糖蓄積と浮皮
- ウンシュウミカンの浮皮に及ぼすエチレンの影響
- 幼樹開花現象を用いたカンキツの世代促進 : (第3報)幼樹開花特性保有個体を片親とした雑種における幼樹開花個体出現率