キトサンオリゴ糖を主成分とする土壌改良剤と窒素施用がムラサキクダモノトケイソウの開花および果実生長に及ぼす影響
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概要
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キトサンオリゴ糖を主成分とする土壌改良剤と窒素施用量との組み合わせ処理がムラサキクダモノトケイソウの開花および果実生長に及ぼす影響を1993年から1995年まで3年間調査した.土壌改良剤は窒素多量区において開花数, 収穫果実数, 果実重, 果汁量をいずれの年も著しく増加させた.一方, 窒素少量区において土壌改良剤を施用すると, 当年は開花数が著しく減少し, その後の2年間においても開花数はほとんど影響を受けなかった.しかし, 1994および1995年には窒素少量区の果実重および果汁量は土壌改良剤処理により増加し, それらは土壌改良剤を与えない窒素多量区とほとんど同じになった.土壌改良剤および窒素施用のどちらも着果, 成熟所要日数, 果汁中の可溶性固形物含量および酸含量には影響を及ぼさなかった.以上の結果から, 本研究に用いた土壌改良剤は, 窒素量が十分な条件下で施用すると, ムラサキクダモノトケイソウの果実生産をより安定させると考えられた.さらに, この改良剤を継続的に施用すると窒素施用量を少なくしてもある程度の果実生産を確保できる可能性が示された.
- 園芸学会の論文
- 1998-07-15
著者
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