夏季せん定と冬季 5∿7 節せん定とを組み合わせた枝管理が 12 月加温作型ブドウ'マスカット・オブ・アレキサンドリア'の生育, 収量に及ぼす影響(栽培管理・作型)
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概要
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夏季せん定と冬季の5∿7節せん定を組み合わせた枝管理がブドウ'マスカット・オブ・アレキサンドリア'の12月加温作型における生育, 果実収量に及ぼす効果を検討した.1. 収穫後の夏季せん定の有無と新梢生育, 果実品質・収量との関係をみると, 夏季せん定区は発芽がやや早く, 花穂数, 収量ともに多かった.しかし, 新梢の伸長, 開花の早晩, 葉色および果実品質には, 夏季せん定の効果が認められなかった.2. 養液栽培樹を用い, 夏季せん定を前提とした場合の冬季せん定節位が新梢生育, 果実品質・収量に及ぼす影響を5節と1節で比較した.その結果, 発芽, 開花は5節せん定で明らかに早く, 新梢伸長が促進され, 葉色値の上昇も早かった.また, 新梢当たりの花穂数と収量も多かった.しかし, 果実品質はせん定節位により大きな差はなかった.地植えの成木を用いた実験でも, 冬季に5∿7節でせん定する方が1節せん定に比べ, 生育が促進され, 正常な花穂数と収量が増加した.3. 以上の結果, 冬季の5∿7節せん定と夏季せん定とを組み合わせた枝管理法は12月加温作型アレキの生育改善と生産安定に有効であることが確認された.
- 園芸学会の論文
- 2002-12-10
著者
-
藤井 雄一郎
岡山県農業総合センター農業試験場
-
田村 史人
岡山県農業総合センター農業試験場
-
村谷 恵子
岡山県農業総合センター農業試験場
-
村谷 恵子
岡山県農業総合センター農業試験場:(現)岡山県岡山農業改良普及センター
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