イネの蛋白質改良育種に関する研究 : I.Dye-binding法による種子の蛋白質含量の推定
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概要
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Dye-binding法は、Orange G色素が蛋白質と結合し易い性質を利用したもので、色素水溶液にサンプルを混合し、その〓液のoptical densityを測定して、単位サンプル量当りの結合色素量(Dye-binding capacity)を求め、サンプル中の蛋白質含量を簡単に推定する方法である。この実験ではDye-binding法のイネの種子への適用が試みられた。はじめに蛋白質含量の著しく異なる2系統の種子を用いて、サンプルの混合割合、混合液の振とう時間、optical densityの測定のための〓液の稀釈度などを変化させて、両系統の間に十分に大きな差を読み取ることができるような方法を決定した。つぎに異なったDye-binding capacityを持つ22系統の種子を選び出してアミノ酸分析をおこない,Dye-binding capacityとTotalアミノ酸含最との間に1%水準の有意な相関を得ることができた。また異なる場所と年次に栽培した5品種の種子のDBC値について分散分析をおこなった結果、品種間、場所間、年次間に有意な差が認められたほか品種と場所の間に相互作用の効果がみられた。
- 1970-10-31
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