葯由来と胚珠由来のタバコ半数体倍加系統における遺伝的変異性の比較
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概要
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タバコの純系品種を葯培養した場合,得られた半数体倍加系統間に高い頻度で遺伝的変異が生じることが報告されている.この変異の生因に関しては,葯培養に供する現品種に存在しているわずかたヘテロ性の反映,染色体倍加に用いるコルヒチンにより誘起された突然変異,葯培養中に誘起された突然変異,あるいは花粉細胞質における突然変異などの仮説が提起されているが,明確た結論は得られていない.本実験では葯培養によって得られた半数体倍加系統間にみられる遺伝的変異の生因に関するいくつかの仮説を検討した. 実験材料として,黄色種タバコ(Nicotiana tabacum cv.Bright Yellw 103)の葯培養とそれにつづく染色体の自然倍加によって得た1個体の半数体倍加個体(N34)を供試した.N34の自殖系統の圃場における生育諸特性は親品種のBright Yellow 103と同等であり,系統内での分離は認められないことを予備実験で確認した.
- 日本育種学会の論文
- 1985-09-01
著者
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