カキツバタ(Iris laevigata FISCH.)×ハナショウブ(I.ensata THUNB.)におけるコルヒチン処理胚の培養による人為複二倍体の育成
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概要
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我が国こおけるハナショウブ[Iris ensata THUNB. var. ensata(MAKIN0)NAKAI, 2n=24]の育種は,他種との交雑不和合性が極めて高いためにもっぱら種内変異の利用に頼ってきたが,育種効果の飛躍的な増大のためには種間交雑の導入に一よる変異の拡大が必要である.相互の交雑不和合性が高いハナショウブとカキツバタ(I.laevigata FISCH., 2n=32)との間では,既に胚培養によりカキツバタ×ハナツヨウブのF_1雑種(2n=28)が育成されているが,両親種染色体間の相同性が低いため,これまでF_1雑種の花粉および種子稔性は認められていない.このようたF_1雑種の不稔性を克服するために,コルヒチン処理胚の培養を実施し,カキツバタ×ハナショウブの人為複二倍体(2n=56)の獲得に成功した.本報では,この複二倍体について育成の経過在らびに特性を明らかにした.
- 日本育種学会の論文
- 1985-06-01
著者
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